おばあちゃんの味 規格外シイタケ おいしく変身

H21年4月28日の朝日新聞記事です。

おばあちゃんの味 規格外シイタケ おいしく変身

富岡市の佐藤菌苑(佐藤隆社長)が発売した『しいたけたきこみごはんの素』は、素朴な味が『おいしい』と評判だ。規格外のシイタケの付加価値を高めようと、佐藤社長の家族全員で商品化に協力。ふだんは地元の店でしか手に入らないが、デパートやイベントでの特別販売では予想以上の売り上げがあるという。

佐藤菌苑は、菌床シイタケなどを扱っている。傘が開きすぎたり、サイズが小さすぎたりして農協へ出荷できない規格外のシイタケは、それまで乾燥させて販売していたが、もっと工夫できないかと思案した。

長男で販売部長の元信さん(28)を中心に、焼き肉やニンニク味、しょうゆ味などいろいろ試したが、どれも評判はいまひとつだった。

そこで、祖母はる江さん(84)が助っ人を買って出た。40年ほど前に近所の人に教えてもらった炊き込みごはんの味を、その後工夫しながら自分の味にしてきたはる江さん。甘さや辛さを微妙に替えながら試作品をつくっては、佐藤家の家族6人が試食した。3ヶ月ほどで、みんなが納得する味に仕上がった。

はる江さんの味付けは、ちょっぴり甘めになっている。

昨年5月から市内の農協のスーパーや店に置いてもらった。『食べた知人からおいしかったよって言われます』とはる江さん。

今年に入って高崎のデパートの物産展やイベントから声がかかり、出店。1週間で600個ほど売れるなど手応えも十分だ。

『たきこみごはんの素』は、1パック税込みで500円※当時の価格です※250gのうちシイタケを170gを使い、その他のコンニャク、ゴボウは群馬県産、ニンジンは埼玉県産、とすべて『自信を持って薦められるものということで、国産にこだわった』と元信さん。

商品のパッケージのデザインは元信さんの妹の友美さん(22)が担当した。

富岡製糸場を背景に、明治の衣装で立つ後ろ姿の女性は、友美さん自身という。元信さんは『シイタケが苦手な人にぜひ食べてもらいたい。炊きこみごはんなら食べられます』と話している。

(注)上記は、H21年4月当時の内容です。H30年6月現在では内容に相違ある点もございます。

しいたけ炊き込みごはんの素

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